辻タダオの西湘だより

6月 28日(水) lulu55
6月 27日(火) lulu54
6月 26日(月) lulu53
6月 25日(日) lulu52
6月 24日(土) lulu51
6月 23日(金) lulu50
6月 22日(木) lulu49
2022年 9月
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 2023年6月28日(水)
  lulu55
ゲシュヴィッツ伯爵夫人 
もう帰らないで 
シゴルチ 
彼女は新しい顧客を見つけるために街を歩いています。 
アルワ 
あなたはあそこには戻れないわ、私は本気よ。 
ゲシュヴィッツ伯爵夫人 
ルル ルル 
シゴルチ 
彼女は今夜すでに一度やっている。 
ゲシュヴィッツ伯爵夫人 
どこへでもついていきますよ。 
シゴルチ 
クソ食らえだ!ゲシュヴィッツ伯爵夫人... 
囮にするつもりなんだな。 
ルル 
ほっといてくれ! 
アルワ 
やめてくれ ここにいて!ここにいろ 
ルル 
自殺するわ 耐えられないわ 
ゲシュヴィッツ伯爵夫人 
私はいつでもあなたの味方よ、決して離れないわ! 
(アルワはルルを引き留めようとする。シゴルチは 
ゲシュヴィッツ伯爵夫人を引き留めようとする。ルルはアルワから離れ 
ルルはアルワから、ゲシュヴィッツ伯爵夫人はシゴルチから離れる。 
シゴルチから。ルルと伯爵夫人はドアに駆け寄り、退場する。 
ドアに駆け寄る。) 
シゴルチ(アルワを連れ戻す) 
なぜ彼女の貴重な稼ぎを止めるのですか、 
あなたは一日中家にいるのに。 
アルワ(うめきながら、長椅子に身を投げ出す 
長椅子) 
こんなひどい感染症にかかったのは 
感染させたのは誰だろう? 
シゴルチ 
彼女が病気だって? 
アルワ 
侯爵からうつされたんです。 
私にうつしたんです。でも彼女には免疫があるから、苦しむことはないわ。 
シゴルチ(アルワから目をそらす) 
彼女はゲシュヴィッツと一緒に行くべきではありません。彼女は 
顧客を失うことになる。 
(ルルの肖像画の前に歩み寄り 
考え込む) 
彼女は...彼女はまだ仕事を学んでいない。 
アルワ 
彼女がまだ学んでいない商売とは? 
シゴルチ 
彼女は愛することで生計を立てることはできない。 
愛そのものだから。 
アルワ 
愛することから、愛することから。  


 
 2023年6月27日(火)
  lulu54
シゴルチ 
殺風景で殺風景な部屋が、突然エレガントに生まれ変わった。 
エレガントな佇まい。 
カルテット 
(ゲシュヴィッツ伯爵夫人に) 
若い画家が彼女を描いたとき、彼女の肉体は完璧の極みに達していた。 
若い画家が彼女を描いたとき、彼女の肉体はその頂点に達していた。 
ゲシュヴィッツ伯爵夫人 
このような美しさを描き出すとは 
比類ない芸術家だったに違いありません。 
シゴルチ 
そして後に、カミソリで喉を切り裂いた。 
ルル(また平静を装い、絵の前に進み出る 
ルル) 
でも、彼はあなたの知るところではなかったのですか? 
ゲシュヴィッツ伯爵夫人 
私があなたを知るずっと前のことです。それは 
お会いするずっと前のことです。私はただ 
あなたが時々口にする不思議な噂を 
不思議な、奇妙な噂を耳にしただけだ。 
カミソリでのどを切り裂いた。幸いなことに 
このようなことは、志を同じくする人々の間では気づかれない、 
志を同じくする人々の間では。 
ルル 
あなたの言う通り、それはずっと昔のこと。ずっと昔のことだ。 
昔のことだ。正直なところ、私はそうだったと断言できます。 
だった。 
シゴルチ 
肖像画は以前の輝きを失ってしまった。 
輝きを失っている。今、彼女を目にした人は 
私たちの 
を知ることはできないだろう。ガス灯が煌めくあの場所で 
ガス灯が煌めくその場所で、彼女は1ダースの幽霊と競争している。 
街路の12人の亡霊と競い合っている。 
街角で。 
ルル(シゴルチに答える) 
あなたが言っていたことを試すために出かけるわ。 
アルワ(再びブーツを履き、身を引き締め 
ルルの肖像画と自分とを見比べる。 
ルルの肖像画を自分と見比べる。) 
彼女の黒い瞳の子供のような表情、 
耐え難いほどの苦悩を味わいながらも 
汚れていない。見てごらん。 
輝く肌の露を、甘い香りのする唇の香りを。 
その唇から香る甘い香り。 
彼女の額と眉の周りに明滅する光。 
そしてこの驚くほど艶やかな首と肩、 
そして首と肩の驚くほど艶やかで若々しい肌色。 
シゴルチは(アルワの発言を取り上げる、 
熱狂的に) 
永遠に消え去り、ゴミのように、捨てられた。 
ゴミのように。 
ルル(辛辣に、断固として) 
さようなら。 
アルワ 
あなたはもう帰れない  


 
 2023年6月26日(月)
  lulu53
ゲシュヴィッツ伯爵夫人(入ってくる。 
服装はみすぼらしく、手には丸めたキャンバスを持っている ) 
もし今が理想的な時でないなら、私はまた出て行きます。 
もう一回。ただお伝えしたいことがあります、 
数週間探し回っても、十分な資金を集めることができなかったということだけをお伝えしたいのです。 
シゴルチ 
そして今、貴夫人は私たちの丁重なもてなしを分かち合いたいと熱望している。 
心から歓迎いたします。 
ゲシュヴィッツ伯爵夫人 
手ぶらで来たと思わないでください。 
特別なものをお持ちしました。旅の途中で 
ある乞食の申し出を受けたのです。しかし 
それでも、こんな宝物を手放す気にはなれなかった。 
宝物だ。でも、もし売ると決めたら、どうぞ。 
(彼女はキャンバスを差し出す)。 
ルル 
それは何? 
シゴルチ 
何を持ってきたの? 
アルワ 
見せてください。 
ゲシュヴィッツ伯爵夫人からキャンバスを受け取り、広げる。) 
見て、ルルよ!見て! 
ルル(悲鳴のような声)。 
私の絵よ!私の絵よ!あっちへ行け! 
私の視界から 
14 
アルワ 
あなたは気が狂っているに違いない!この肖像画を眺めていると 
かつての自信が増していくのを感じる。私は気づく。 
運命がそうさせたのだと 
(ややエレガック) 
誰がこの甘美な、生命を与える唇の前に立つのか、 
この愛らしく素朴なえくぼの前に 
このピンクでクリーミーな熟れた肉体を前にして 
ブルジョワの自信に免疫がないと感じる者は、最初に批判しよう。 
彼こそ最初に批判しよう。 
シゴルチ 
お客様を喜ばせるために、きれいに吊るしておいてください。 
アルワ 
ああ、ほら、床に小さな釘が。 
シゴルチ(ゲシュヴィッツ伯爵夫人に向かって) 
この傑作をどうやって手に入れたのですか? 
ゲシュヴィッツ伯爵夫人 
パリであなたが逃げたあの日、こっそり絵を盗んだの。 
その絵を盗んだのです。 
アルワ(壁から別の釘を抜く) 
傷んでいて残念ね。 
シゴルチ 
ここにもう一本釘が必要だな。 
しっかりね。 
アルワ(左のブーツを脱ぐ) 
やり方は知ってるよ、何度もやったから。 
(ブーツのかかとで釘を打ち込む。 
壁に打ち込む。)  


 
 2023年6月25日(日)
  lulu52
シゴルチ 
私に言わせれば、神は彼を見限ったんだ。 
(コートを椅子の上に戻し、なるべく早く隠れ家へ戻る。 
(コートを椅子に戻し、できるだけ早く隠れ家へ戻る。 
ドアを閉める) 
アルワ 
見られちゃいけない。 
(同じように忍び足で戻る。ルルが入ってきて 
ランプをテーブルに置く。教授は彼女の後を追う。 
いつものように素早く動く) 
ルル(教授に向かって) 
次の訪問はいつですか? 
(教授は口をつぐむ。ルルは一種の絶望の中で 
天を仰ぎ、首を振る。 
首を振る。その間に教授はアルスターを羽織る、 
口元に人差し指を当てながら彼女に近づく。 
口に人差し指を当てる。ルルは二段階で彼の首に飛びかかる。 
教授はそっと体を離し、彼女の手にキスをする。 
ドアに向かう。ルルは彼を外に連れ出す準備をする。 
エスコートする。教授はルルに 
を示し、そそくさと音もなく 
アパートを出て行く。アルワとシゴルチが 
隠れ家から出てくる。) (無表情で) 
彼にドキドキさせられたわ! 
アルワ 
あの野郎、いくらくれたんだ? 
ルル 
彼がくれたのよ。 
ビバーチェ 
またあそこに行く 
シゴルチ(大仰に) 
さて、これで王子様のように華麗に暮らせる(ジェスチャー)。 
華麗に。 
(階段の足音が再び聞こえる)。 
アルワ 
戻ってくる。 
ルル 
いいえ、別人よ。違う人よ。 
アルワ 
彼がここに来るの。 
ルル 
誰なの? 
シゴルチ 
おそらく彼の友人で、私たちを推薦してくれた人でしょう。 
推薦してくれたんだ。 
ルル 
ドアから彼の声が聞こえるわ! 
アルワ 
私も聞こえるわ! 
シゴルチ 
入って 
アレグロ  


 
 2023年6月24日(土)
  lulu51
笑顔。アルスターを着て、トップハットをかぶり、手には傘をさしている。 
手には水滴のついた傘を持っている) 
ルル 
ここが私の家よ。 
(教授は人差し指を口に当てる。 
そして傘を広げ、フーオールボードに干す。 
そして傘を広げ、奥のフーオルボードの上に干す。そして、傘を広げ、奥のフーオルボードの上に干す。 
(教授は人差し指を口に当てる。 
非常に急いだ動きで行う)。 
ここは快適とは言えないね。 
(教授は前に出てきて、手を彼女の口の前に置き、人差し指を彼女の口にあてる。 
人差し指を唇にあてる。 
唇に人差し指をあてる) 
では、あなたは...私に何を言いたいのですか? 
私に話したいことは何ですか? 
(教授はすぐに彼女の口を閉じる。) 
他に誰もいない。誰にも聞かれません。 
(教授は再び人差し指を唇に当て 
奥へ行き、アルスターをたたんでドアのそばの椅子に置く。 
ドアのそばの椅子に置く) 
レチタティーヴォ・ア・テンポ(プレスト) 
ルル(脇) 
なんてこと!なんて惨めな生き物なの! 
(教授がまた静かに前に出てきて、ルルの頭を両手で持ち、キスをする。 
ルルの頭を両手で持ち、額にかすかなキスをする) 
額にかすかなキスをする) 
私にお金をくれるつもりなんでしょうね。 
(教授は彼女に大きな紙幣を渡し、意味ありげな視線を投げかける。 
意味ありげな視線を投げかける) 
それは私が夢見た以上のものだ。 
(嬉しそうに紙幣の両面を吟味する)。 
とてもハンサムだと思うわ。 
(彼女は慎重に彼に近づき、腕をまわして 
口にキスをする。教授が 
教授は音もなく微笑みながら、彼女から離れ 
ルルはランプを取り上げる。ルルはテーブルからランプを取り上げる。 
部屋のドアを開ける。教授が中に入る。 
プロフェッサーは微笑みながら、帽子を掲げて入っていく。 
ドアをくぐる。二人とも去っていく。舞台は暗闇に包まれる。 
舞台は暗闇に包まれる。 
ルルの部屋のドアの隙間から差し込む一筋の光を除いては、舞台は暗闇に包まれている)。 
アルワ(身をかがめて隠れ場所から這い出てくる、 
小声で) 
行っちゃったの? 
シゴルチ(アルワの後ろ、同じように動く) 
ちょっと待て! 
アルワ 
彼女のドアの前にひざまずく。 
(ルルの部屋の前に忍び寄る)。 
シゴルチ 
小さなミイラの子! 
(舞台を横切り、来客のアルスターを椅子から持ち上げる。 
を椅子から持ち上げる。 
ポケットから一冊の本を取り出す。 
アルワに渡す) 
それが何なのか教えてくれ 
アルワは(ルルの部屋から差し込む光線にその本を当てながら 
アルワは(ルルの部屋から差し込む光線に本を当てて)読む。 
古今の賛美歌」。  


 
 2023年6月23日(金)
  lulu50
中央のドア、座面の壊れた杖椅子。屋根を打つ雨音。 
屋根を叩く雨音。天窓の下には 
天窓の下には水の入ったボウルがある。ストリート・オルガンが 
が流れている。 
メロドラマ 
シゴルチ(手前のマットレスの上に横たわる、 
グレーのロングコートを着ている) 
雨は刺青を打っている。 
アルワ(隅の長椅子の上。 
旅行用の敷物にくるまっている) 
デビュー戦にしてはのどかな天気だ。 
シゴルチ 
彼女が来るのがわかったら 
姿を消すんだ。 
アルワ 
泣けるほど残念だ!娼婦より悲しいことがあろうか。 
娼婦よりも 
シゴルチ 
誰も噛まないだろう 
今夜は 
アルワ 
そんなことはない 
シゴルチ(余談) 
愚かな愚か者め! 
(階段を上ってくる足音が聞こえる)。 
来るぞ! 
13 
アルワ(憤然と) 
そんなことはできない!あのろくでなしを 
放り出す 
シゴルチ(苦労して立ち上がり、アルワの襟首をつかんで 
アルワの襟首を掴んで左へ押しやる) 
急げ!急げ 
アルワ 
ドアは開けたままにしておこう 
シゴルチ ( アルワを隠れ家に押し込む ) 
ゴミ 
アルワ 
殺してやる 
シゴルチ 
頼むから静かにしてくれ! 
アルワ 
神よ、彼を助けたまえ! 
シゴルヒ(隠れ家を内側から塞ぐ) 
静かに! 
アルワ(中から) 
外を見た方がいい! 
プレスト 
ルル(彼女は中央のドアを開け、教授を中に入れる。 
教授が入ってくる。 
)。 
(教授は鳥のような外見をしている。 
ヒゲを剃ったバラ色の顔、スカイブルーの瞳、そして親しみやすい雰囲気。  


 
 2023年6月22日(木)
  lulu49
(母親は娘、召使、アルワを伴って 
(母親は娘、召使、アルワを連れ、正面玄関から一礼して出て行く。 
お辞儀のようなものをしながら去っていく) 
ジャーナリスト 
ペテン師以外の何者でもない! 
(分け前を地面に投げつけ、そしてルルの肖像画を見ながら 
ルルの肖像画を見て、アルワに挨拶することもなく 
アルワに挨拶もせず、正面玄関から去っていく。ルルは 
ダイニングルームからウェイターの服を着たルルが入ってくる。 
ルルは食堂からウェイターの服を着て素早く入ってきて、そのまま部屋を横切ってアルワのところにやってくる。 
ルルの服を着たウェイターが彼女の後を追い、ドアの近くに留まる。 
ダイニング・ルームへのドアの辺りに留まる)。 
レチタティーヴォ 
(ルルとウェイターは互いの服を着て戻る。 
)。 
アルワ 
これは一体なんだ? 
ルル 
現金持ってる? 
アルワ 
頭おかしくなっちゃったの? 
ルル 
あと2分で警察が来るわ!私たちは 
糾弾されるわ!ここに残ってもいいよ。 
ここにいてもいい 
アルワ 
頼むから助けてくれ 
12 
ルル(素早く隠し扉に移動する) 
ついてきて!使用人の部屋から外に出る! 
ウェイター(彼は素早く後ろの隠し扉を閉め 
を素早く閉め、そのまま部屋を横切って右奥へと歩いていく。 
ルルの絵に視線を落とす。 
ルルの写真に視線を落とす。 
ルルの写真に目をやる。) 
ドアを閉めるよ 
メロドラマ 
警察庁長官(私服、 
廊下から入ってきて、ウェイターに近づく。 
ウェイター) 
法の名において、あなたを逮捕します! 
侯爵 
ウェイターが振り向くと、警部補は) 
馬鹿なことを言うな!あれは彼女じゃない! 
(ウェイターは笑い出そうとした。 
しかし、幕が下り、音楽がそれをかき消した。 
カーテンが落ちてきて、音楽がそれをかき消す) 
間奏曲。変奏曲 
第二場 
妻窓のない屋根裏部屋。屋根に2枚の大きな 
屋根にある2枚の大きなガラスが外に開いている。 
舞台下手の右と左には、ひどい嵌め殺しの扉。プロセニアム 
プロセニアム、左、破れた灰色のマットレス。舞台下 
右手には、ボロい花台があり、その上に瓶と煙の出るパラフィンランプが置かれている。 
瓶と煙の出るパラフィンランプ。舞台の隅、 
舞台右奥には古い長椅子がある。  


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