メルボルンは、とにかく暑かったようです。 
最高４５℃まで上がって、２年振りのヒートポリシーが発令されました。 
熱中症で１９人の人が亡くなったそうです。 
湿気のすごいアジアだったら…と考えると恐ろしい。 
 
その中で死闘を繰り広げるわけですから、やっぱり選手たちはただ者ではありません。 
ヒートポリシーのおかげで、炎天下で試合をすることはなかったとはいえ、体調管理も大変ですよね。 
 
まず女子について言えば、第１シードが早くも敗退しましたが、どうせなら杉山愛に 
勝って欲しかったな〜。 
クルム伊達の復活は杉山選手にすごい影響を与えていると思います。 
こんなに強い彼女を見たのは初めてでしたもの。 
結局セレナ・ウィリアムスが優勝しましたが、今回彼女には守護霊がついていましたね。 
だから早くから、ああ、きっと優勝すると思ってました。 
 
さて、男子ですが、若い選手が続々と追い上げてくる中でナダルくんはやってくれました！ 
昨年の足の怪我がとても心配だったんですが、それを全然感じさせないプレーを見せてくれましたね。 
１セットも落とさずに迎えた準決勝では、同じスペインで親友のベルダスコとの戦い。 
この組み合わせを知った時には、ちと不安がよぎりました。 
以前に兄貴分のモヤとの試合でもそうだったんですが、目が優しくなっちゃうんですよ。 
それで結構苦戦したりする。笑 
そういう相手と試合するのは絶対嫌なんでしょうねぇ。 
気持ちはわかりますが、世界ランキングNo.1ともなればそんなことなんぞ言ってられませんってば。 
人間としてナダルくんを好きなところでもあるんですけど、選手としてはもちろんウィークポイントともなりえます。 
ま、それでも最後にちゃんと勝つから、これもまた彼の試練のひとつなんでしょう。 
ベルダスコとの試合は、フルセットでなんと５時間１４分。 
全豪の最長記録を打ちたてました。 
それにしても、ベルダスコはすごく良かったです。 
これからまた楽しみです。 
 
１日あけて、決勝は久しぶりのフェデラー対決。 
最近は勝てないフェデラーでしたが、徐々に以前に戻りつつあるショットが出ていたので 
始まる前からとても興奮していました。 
フェデラーも初めてランキング１位になったのが全豪ということもあり、気合充分でしたが、 
やっぱりナダルくんには勝てませんでした。 
う〜む、何が原因なのか。 
私は基本的にはモチベーションだと思いますけどね。 
それに、いくら天才といえど、これだけ研究されていたらそういう結果にもなります。 
今までのスタイルにプラスαをしていかないと、今後勝っていくのは大変だと思います。 
この決勝戦も４時間２３分という長い試合。 
ナダルくんの身体の回復も大丈夫かなと案じていましたが、さすがにメンタルが強い。 
これで、ハードコートも制覇です！ 
 
表彰式でフェデラーが泣いてしまって言葉が出なくなった時には、つい貰い泣きしました。 
この人、コートではかなりクールですが、実は涙もろい人。 
ナダルくんも気をつかってましたねぇ。 
後ろからたくさんの選手たちが押し寄せていても、やっぱりこのふたりはスポーツマンとして別格だと思います。 
いいなあ、こういう関係。 
 
試合をしている人たちはもちろん疲れていましょうが、その長い時間観戦している私も疲れました。 
さあ、次はローラン・ギャロス♪ 
ナダルくんの連覇を祈って、また応援します！