+++ My Conception 《 私の音楽考 》 +++
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2016 / 1 / 12 ジャズは冬色。
2014 / 11 / 08 トミー・フラナガンに夢中。
2014 / 11 / 04 巨匠たちの連弾
2014 / 9 / 16 たくさん勉強になりました。
2014 / 9 / 13 マル・ウォルドロンを聴く。
 

 
  2016 / 1 / 12
      ジャズは冬色。
  
私の勝手なイメージですが、、ジャズは冬が似合います。帽子や暖かそうなコートといういでたちのミュージシャンが、昔のレコードのジャケット写真や映像によく登場すること。モノクロのも多いので、その色味のイメージもあるのかもしれません。 
 
そして、なによりBeBop全盛の頃のサウンドは、一見(一聴?)めちゃめちゃ元気で楽しそうであるのに、その音色がたくさんの哀愁を抱えていること。 
 
澤田さんとも以前話したことがあるのですが、マイナー・キーの、いかにもどんよりとした曲よりも、メジャー・キーの曲の中に隠れた小さな哀愁の方が余計に哀しく聞こえます。それは、私たちの敬愛するチャーリー・パーカーやバド・パウエルの人生が、彼らの演奏の中に反映されているからなのであって、誰のプレイでもそんな風に聞こえるというのではないのかもしれませんが・・・。 
 
故に、これからも人生経験を重ね、哀愁たっぷりの音を出せるようになりたいものです。故に、ジャズにはやっぱり、物哀しい冬が似合う。真夏の野外演奏のイベントなんかもありますが、私的には、ちょっとイメージが違うなぁーと・・・やっぱり、そういうのは、ロック&ポップな感じ。完全に個人的な考えですが、そう思います。 
 
・・・そんなワケで、寒い季節ですが、今年は冬眠しませんので(去年は冬眠してたー)是非是非、私たちの演奏を聴きにライブヘお運びくださいね。
  

 

 
  2014 / 11 / 8
      トミー・フラナガンに夢中。
  
次回のジャズライフ取材のためにトミー・フラナガンを改めて研究中のこの頃・・・。 
 
まだ二十歳そこそこだった頃、ブルースのフレーズを勉強するためにいくつかトミフラさんの音源をコピーしたことがあります。チャーリー・パーカーやバド・パウエルと同じようなバップ・スタイルのプレイをしているのに、なんだかとても洗練された感じがするなぁと思いました。それは、トミフラさんご自身が醸し出すインテリジェントな佇まいと、なにより、透き通るような美しい音色のせいなのだと考えます。 
 
同じ楽器奏者として、、、いったいどうしたらこんな音色が出せるのか?知りたい。けれども、アコースティック楽器の音色とは、そのプレイヤーの生き様そのものであり、どんなに精巧なサンプリング音源を作ったとしても、その本人が奏でるものと同じになることはない。と思う。・・・まぁ、当たり前といえば、当たり前ですが( ̄▽ ̄;) 
 
そんなトミフラさんのもうホントに美し過ぎちゃう映像はこちらです。 
↓↓ 
"Tommy Flanagan Trio" 
 
"Glad To Be Unhappy"て、こんなに美しい曲だったんですねぇ。 
 
それから、トミフラさんはソロ演奏も素晴らしいいのです。音源としては 
"Solo Piano"(Storyville Records, '74)があり、BeBop以前のオールドスタイルをきちんと踏襲した上での彩り豊かなトミフラ・ワールドがお腹いっぱい味わえます。これはめっちゃオススメですよ〜。 
 
YouTubeには'81年のモントゥルーの映像がありました。 
↓↓ 
"Tommy Flanagan -Solo Piano Montreux Jazz Festival 1981" 
 
一曲目に演奏している"With Malice Towards None"はTb.奏者トム・マッキントシュの作品で、トミフラさんの愛奏曲でした。 
 
★"With Malice Towards None<小>(ウィズ・マリス・トワーズ・ノン)
エイブラハム・リンカーンの名言、大統領第二期就任演説の結びの言葉。   「何ものにも悪意を向けず、すべてのものに慈悲の心を向けよう。」 
 
・・・そんな感じで、トミフラさん漬けのこの頃、あらためて素晴らしい音楽の洗礼を受けております。楽しみ過ぎちゃって、、肝心のコピー譜制作が全然捗ってないんですが〜( ̄▽ ̄;)・・・がんばらなくちゃ。 
  

 

 
  2014 / 11 / 4
      巨匠たちの連弾
  
現在発売中のジャズライフ11月号では『アマチュア奏者のためのモダン・ジャズ入門』というコーナーでマル・ウォルドロンについての解説をしていますが、次回は同コーナーにてトミー・フラナガンのプレイを解説することになりました。トミフラですよー。私なんかが分析して解説して・・・・・・そんなおこがましいコトをしてしまって良いのでしょうか。・・・なんて思いながらも、ちょっと楽しみだったりしています♪ 
 
トミフラと言えば!・・・やっぱり最初にイメージするの「Overseas(オーバーシーズ)」(このジャケは、とってもシャレがきいているのですよ。・・・分かりますか!?)そして、私がついジャケ買い(!?)をしてしまったコルトレーン、ケニー・バレルとの共演盤「The Cats」などでしょう。 
 
この他にも素晴らしいトリオ、デュオ、ソロのアルバムがあり、コルトレーンやウェス・モンゴメリーらとの共演盤も数知れず・・・正統派で守備範囲が広い方なので、どこをポイントにすれば良いか、イマイチ絞り切れていないのですが、いろいろと考えを巡らせながら、しばらく聴いていなかった音源を引っ張り出してきたり、YouTubeのお気に入りリストに入っている大好きな映像を観たり、かなりワクワク♪と準備を進めています。 
 
今更ながら、トミフラさんは本当〜に素晴らしいピアニストです。音色がね、、、美しすぎるんです。バラードなんか、イントロだけで涙がポロッと出ます。・・・そんな感じで、またちょっとだけ頑張ります。偉大なるジャズの先人へのリスペクトを込めて。 
 
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動画鑑賞タイム■ 
 
ジャズ・ファンの方、ピアノstudentの皆様、是非ご覧ください。トミフラの音源や映像はたくさんありますが、このシリーズはとっても楽しいです!!ヽ(=´▽`=)ノ  
 
*Billy Taylor and Tommy Flanagan - The Study of Bird 
*Billy Taylor and Tommy Flanagan - Our Delight 
*Tommy Flanagan - Minor Mishap 
 
・・・あと、トミフラさんではないけれど、同じシリーズでモンティー・アレキサンダーのもあります。これもまた、楽しい!!ヽ(=´▽`=)ノ  
 
*Billy Taylor and Monty Alexander - Joy Spring 
*I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free - Billy Taylor 
 
あぁ、私も連弾やりたいな〜。こういうのを観ると、めっちゃ練習がしたくなります。
  

 

 
  2014 / 9 / 16
      たくさん勉強になりました。
  
今日はジャズライフの取材でした。頑張って採譜したマル・ウォルドロンのソロ・フレーズの分析とあくまでもワタシ的な『マル考』を、つらつらと解説してきました。自分の言いたいことをうまく纏められず、話があっちいったり、こっちいったりしていたと思うのですが、そこはライターさんがうまく文章にしてくださいます。 
 
今回の記事は10月中旬発売の「ジャズライフ」11月号に掲載されるそうで、私の話したことや、解析した譜面が、どんなふうに紙面に載るのか、楽しみです。2年前のバド・パウエルとBeBopの研究に続いて二度目のジャズライフの取材でしたが、今後もちょくちょく機会がありそうですよ。いろんなピアニストを知ることが出来るので、ちょっと楽しみですね(*^-^*) 
 
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今回のマル・ウォルドロンについての取材のために、手持ちのマル関連の音源を改めて聴いていくうちに、ビリー・ホリデイの良さが少し分かるようになってきました。これは自分的にはちょっとした収穫でした。 
 
今までは、ひたすら「重い」「辛い」としか捉えられず、ちょっとしんどくて、ずっと聴いていることは出来なかったんです。なんだか気軽に聴いちゃいけないようなちょっと特別なイメージがあったんですが、笑顔で歌っている動画なんかを観て考え方が変わりました。・・・ていうか「この人、笑うんだ!」て思いました(すみません)まぁ、どんなに不幸な生い立ちだったとしても始終、暗〜い顔をしているワケではないんですよね。 
 
そして、やはりどこか物悲しい、哀愁を帯びたマルのピアノと融合することによって、彼女の背負っている重たい悲しさのようなものが、なぜかとてもまろやかな感じになるんですね。・・・なんでしょう?年を取ってきて、違う発見が出来るようになってきたのかもしれませんが、これからはビリー・ホリデイの歌を、もっとナチュラルな気持ちで聴けるようになりそうです。マルさんのおかげで、とても良い勉強が出来ました。 
 
(あと、ついでに言えば、気軽にリクエストされる"Left Alone"軽々に演奏することはやっぱり出来ないなぁ〜ということも、改めて思いました)
  

 

 
  2014 / 9 / 13
      マル・ウォルドロンを聴く。
  
2012年のバド・パウエルとBeBopピアノの研究に続いて、久しぶりにまたジャズライフの取材を受けることになりました。今回はマル・ウォルドロンの奏法を分析&解説するというもの。掲載資料用に、サイドメンとしてプリプリッとプレイしているプレスティッジ盤の音源をひたすらコピーしています。 
 
私の好きな中音域を使う人なので、音質は大変心地良いのですが、録音のせいで、低音部がベースと被ったりしていて左手のコンピングがほとんど聴こえません。かなりの気力を消耗しております・・・( ̄▽ ̄;)もっとよく音が聴こえるオーディオとスピーカーと、大音量OKな防音室が欲しいな〜。締め切りに間に合うかな〜( ̄▽ ̄;) 
 
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マル・ウォルドロンといえば、まずビリー・ホリデイの伴奏者というイメージが浮かびます。そして、日本では大人気の"Left Alone"をはじめとしたなんとも哀愁漂う美しいメロディー・メーカーということ。 
 
正直、今まではピアニストとしてのプレイをじっくりと聴いたことがなかったので、今回の取材をきっかけに何か発見があるかなぁ?と思っています。今のところの、マルに対する私の個人的な感想は、「地味な印象があったけれど、意外と個性派!」ということ。・・・それ以上のことは、ジャズライフに掲載されてからのお楽しみです♪(・・・ボツにならないように頑張らなければ・・・(> <)・・・) 
 
ちなみに、私はマルの"Soul Eyes"という曲が大好きで、よくライブでも取り上げます。コルトレーンの演奏も有名ですが、スタン・ゲッツが死の直前に残したケニー・バロンとのデュオの音源「People Time」に収められている"Soul Eyes"は感動的です。まだ聴いていない方は、是非!!
  

 

 
  2012 / 8 / 17
      JAZZ LIFE誌取材とBeBop私論
  
知り合いのライターさんより、来月発売のJAZZ LIFE誌にて「BeBopスタイルのピアノ」に特筆した誌上セミナーをやるというお仕事をいただきました。数日かけて参考資料のためのコピー譜を作成したりして準備を進め、本日が取材でした。BeBopについての諸々を改めて質問されると、自分がどれだけ音楽を感覚的に捉えているのかがよ〜く分かりました・・・良くも悪くもです。 
 
BeBopを志す人たちは、皆さんBarry Harris氏のワークショップに参加したり、教則本を熱心に読んでおられますが、私は、正直どちらにもあまり関心が無く(勿論、我が家にもそういう資料はありますが・・・)、難しそうな理論を自分なりに分かりやすく解釈しながら自己流でやってきています。なので、時々「これでいいのかな??」と、イマイチ自信が持てないコトもあります。 
 
・・・が、そんな私の自己流理論、持論を語ると、Barryのセミナーを受けた人から「それ、Barryさんが同じこと言っていました!」などと言われることが良くあったりして、そうなると、あ!やっぱり私の考え方でOKなんだなと確信が持ててしまったりするんです。 
 
ただ私は、理論にしても奏法にしてもあんまり難しく考え過ぎる必要は無いと思うんです。・・・だって、ラクチンな方法はいくらでもあるんだもん。私には、Bud Powellがあんなに難しい理論を組み立てながらプレイしているとは、全く思えないのです。もっと感覚的で、本能的な感じがします。同じ音を使う時、その音のことを難し〜く考えても、もっと簡単に考えても、結局、外に出る音は同じだし・・・そんなところに頭を使わないで、プレイを楽しみたいですね♪ただ、これはあくまでも私の考えなので。悪しからず。 
 
で、そんな感じの前置き(?)をした上で、つらつらと思いついたままにお喋りさせていただいたんですが、なんだか自分で思っていた以上に意外といろんなこと考えてたんだなぁということも分かりましたwwただの偏屈者なのかもしれませんがね( ̄▽ ̄; 
 
でもやはり、この取材の中でも、私が力説したあることについて、ある大御所のミュージシャンが全く同じことを言っておられたというちょっと心強いバックアップを頂いてしまいそれがとても嬉しかったです。レッスンなんかでも、生徒にずーっと教えて来たことなので。今まで一人で研究(・・・てほどのこともしていませんが)してきてやっとOK!!を貰った感じです。 
 
インタビューのテーマの中で「Bud PowellとThelonius Monkの違いとは?」というものがありました。これが一番頭を悩ませた事項だったのですが、これもまた、自画自賛したくなるような良い例えが見つかってしまい、ライターさんにも大喜びしていただけたのでした。・・・詳しくは、来月発売のJAZZ LIFE10月号にて!お楽しみに〜♪
  

 

 
  2012 / 8 / 9
      バンドって何よ。
  
2005年にファースト・アルバムをリリースして以降、私の演奏活動は、自己のカルテット、トリオが中心になっていました。自分のやりたいことをやっていたいというシンプルな理由もあり、単にサイドメンとしての仕事がそんなに入ることがなかったという理由もあり、です。 
 
そんな中、数年前より、私の音楽的な嗜好&思考が極一致する大先輩(と勝手に思っていますが)As.の澤田さんのカルテットやwith Stringsでレギュラーとして使っていただけるようになり、GIGの機会はそんなに頻繁ではないにしても、一回一回、自由に、何の衒いもなく極自然体の私として、大好きなBeBopに陶酔する時間を過ごさせていただいています。 
 
そして、ここ最近のことですが、大変な大御所であるTs.今津雅仁さんも、レギュラーのピアニストとして使ってくださるようになりました。今津さんバンドは、BeBopというよりもハードバップのカラーが強いサウンドで、かつては私も尊敬する先輩ピアニスト吉岡秀晃さんがレギュラーを務められていました。 
 
自分のリーダー・バンド以外の場所でプレイする時、私が一番大切にしていることは(そんなこと言っても、少し前までは自分勝手なプレイをしていましたが)、そのバンドのリーダーがイメージする音、サウンドを創っていくということ。ジャズ・プレイヤーとしての個性も大事だけれど、それ以上に、リーダーを中心として、一つの音楽世界を創り上げてくという一体感が“バンド”としての醍醐味でもあると思うのです。 
 
無個性で平坦なプレイはいけませんが、メンバーそれぞれが個性を出し過ぎて、主張し過ぎて一体誰のどういうバンドなんだか分からなくなるのは、もっとヤバい・・・です。ただのセッションじゃないんだから、と。・・・もう、そういう部分は、ミュージシャンそれぞれのセンスだと思うので、、、そこが合致しない人とプレイするというのは、ハッキリ言って地獄です。 
 
リーダーが自分のイメージする音に対して、適任と思った人をメンバーに迎えているわけだから、そこに集まった人は、自然体で、創り込まずにプレイすれば良いんです。そうすれば、自然にリーダーの創りたいサウンドになるのではないでしょうか?そこをわざわざ壊しにかかるというセンスって何?アンタは何様なの!?・・・そんなことを考えていて、ここ数日間、私の頭の中は煮詰まっておりましたのです。 
 
少し前に、同じようなことを自身のブログ記事に書いていた相方は私の心強い味方。(公私共に素晴らしいパートナーなんです。うふっ♪)同じような想いで活動をしているから私のバンドはステキなんだ!・・・と自画自賛してみたくもなりました( ̄ー ̄+)
  


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