無人島に一曲だけ持って行けるとしたら・・・ 私はこれだろうと思う曲。Ave verum corpus これを、子ども達に歌わせてみようと考えたのは 先日、演奏会でご一緒したしげチャン氏とお話してて。 しげチャン氏が最近「行き着くところはココだ」と感じられたという純正調のハーモニー。 実は私もずっと前から、純正律にとても興味があった。 純正律についてはWikipediaによると・・ 純正律(じゅんせいりつ)は純正調とも呼ばれ、ある基本音を起点として、音程が協和する(周波数の比が簡単な整数比になる)ように音階を決定していく音律で、音階の各音を幾何学的に決定できるために純正律と呼ばれる。 だそうで、 もっと難しく言うと なお、一般に調律法のひとつとして用いられる「純正律」とはjust intonationの訳であり、これは主要三和音(I, IV, V)を構成する長3度が4:5、短3度が5:6となる音律である。すなわち、純正律長音階ではI, IV, Vの和音が4:5:6となり、純正律短音階ではI, IV, Vの和音が10:12:15となる。これ以外の和音の長短3度は必ずしも4:5あるいは5:6とならない。たとえば長音階のIIの和音は本来は短3和音だから10:12:15となるべきだが、純正律長音階では27:32:40となってしまう。つまり、純正律といってもすべての和音が純正(単純な整数比)ではない。すべての和音の長3度を4:5、短3度を5:6にできるような単一の調律法は存在しない・・・ ・・・・・ だそうで、サッパリ解らないでしょう?(笑) 要するに、現代のピアノは純正律ではなく平均律で調律してあって、 私達が聴いてる音楽はほぼすべて平均律。 だけどヘンデルやバッハの時代には平均律がなかったわけで、 ヘンデルが「こんなカンジ」って思って作ったニ長調は、 ニ長調である「意味」があったんだけど、それを平均律では完全に感じることが出来ない、ってカンジ・・・・(ますます解らないかも) 私は、この純正律の和音に物凄く興味があって、 一度、調律士さんにうちのピアノを「純正律」で調律してもらったことがある。 各調性によって「調律」を変える。 調律士さんを横に「はべらせて」 「今からト調を弾くからね」と言うと「ト調用に調弦してくれる」 この経験は楽しかったけど、実は、あまり感動しなかった。 「なんか・・・・・ヘン」 生まれた時から平均律なんだから、仕方がないのかも。 ただ・・・・ 子ども達にハモらせる時には、ウスウス、気がついてた。 「綺麗なハーモニーは、絶対、鍵盤楽器(平均律)では、合わない」 理論的に合わないはずなのだわ。 人が、ド〜〜〜〜と歌い、 もう一人がソ〜〜〜〜と歌い、 綺麗にハモった・・・と感じた時、その「ソ〜〜〜〜」の音は鍵盤楽器には存在してない。弦楽器ならありえるけど。 だから、合唱の指導をするさいに「ピアノに合わせる」ってのは、 もともとナンセンスなのであるという考え方。 しげチャン氏とこの理論に大きく共鳴してお喋りして以来、 美しいハーモニーにとても興味が。 子ども達ならどうだろう?純粋で無垢な子ども達が鍵盤楽器をはさまず、 はもったら、そのハーモニーは純正調に近くならないだろうか? たまたま今、教室にいる4人組。歌が大好きな2姉妹。4人。 去年は「となりのトトロ」をハモって歌った。一昨年は「もみじ」を3声で。 4人とも絶対音感のある音感の良いコ達。歌うことが大好き。 「アタシ、上、歌うから、シタ、やって」ということを日常的に楽しんでるコ4人組。 この4人組に、10月の発表会を目指して「鍵盤なし」の何か楽曲をハモらせてみようと思いたった。 「何の曲にしようかな」と、生徒のご父兄I(オルガニスト)さんに相談したり、行橋教会の神父様にもご意見を伺ったりしながら、賛美歌(聖歌)などを紹介してもらったけど、 やっぱり・・・・・Ave verum corpusにしよう! どうせやるなら、モーツァルトに。 Youtube聴きながら譜面を起こす。 歌詞は、ラテン語、そのままで。カタカナふらず、わざとラテン語のまま。 子どもの頭は柔らかい。ラテン語をそのままで、必ず消化出来るはず。 木曜日、O家、ユウカちゃんとマナカちゃんのレッスン。 私のアイディアを話してみる。曲を聴かせる。 「いい曲だね〜」とユウカちゃん(小4) 「これ、何語?」とマナカちゃん(小2) 最初の音だけ与えて、譜面を見せて、「ラララ〜〜」で歌わせてみる。 すぐにハモれてる! ピアノの音を基準にしないハーモニーを子供達にやらせてみようと とても楽しみになった。 ラテン語は、母に聞いておいた。だいたいの訳は解った。 ユウカちゃんもマナカちゃんもクリスチャン。 Ave verum corpus natum de Maria Virgine めでたし、乙女マリアより生まれ給いしまことのお体・・・ という意味だよ・・・と言うと理解する。 cujus latus perforatum fluxit aqua et sanguine. ここは十字架にっかる部分だよ。sanguineは「血」 わき腹を突き抜かれた部分なんだよ・・・と説明すると、すぐに理解。 「ニコニコして歌ったらダメだね」とマナちゃん。 「うん、そうだね」 Esto nobis praegustatum mortis in examine・・ ここからは「復活」だよ。 復活という言葉を理解できるのも、彼女達が教会の中で育ってるから。 「ここはニコニコ顔で歌うのが、いいね、せんせ」とマナちゃん。 「そうだそうだ」とユウカちゃん。 この曲は、「のだめカンタービレ」で使われたのでとても都合が良い(笑) 子供達は「のだめ」が大好き。 レッスンが終わる頃は、二人の姉妹はフンフンと口ずさめるようになっていた。 楽しみが出来た♪ 私は合唱の指導は出来ないけど、アドバイスをもらえる方がたくさんいるし、何より、子供達が「綺麗にはもる」ことの喜びを感じてくれたらいいな〜って思ってる。 子供達の「耳で」はもって完成したらば、 それが「純正律」なのか「平均律」なのか、その点も私は、おおいに楽しみ。 youtubeにあったアベベルムコルプス。 たくさんあったけど、私はこれが気に入った。