++現場日誌++

2017. 10. 19. Thu 耐久性考。
2017. 10. 18. Wed 雨しか降らない。
2017. 10. 17. Tue 昨日の説明不足に付けたし。
2017. 10. 16. Mon 基礎杭としたものは、腐朽にとっては良い....
2017. 10. 15. Sun 擁壁デッキ。
2017. 10. 14. Sat 浦島太郎かリップ・バン・ウィンクルか?
2017. 10. 13. Fri 小さい秋、見つけた。
2017年 10月
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  2017. 10. 19. Thu
      耐久性考。
  
西暦1980年後半、ウッドデッキと言う言葉や、それに携わっていた業者・・というのが、殆どいなかったと記憶する。 
 
公共工事で、弊社工場が、公共工事に加圧注入木材を使ってだしていたが、もう一方ハードウッドと呼ばれる、(オランダで100年腐らなかった)というアフリカ産のボンゴシなどが、注目を浴びていた。 
 
人道橋に使われたりしたのだが、日本のシイサルノコシカケ菌に侵され早期腐朽が相次いだ。 
とほぼ同時に、オーストラリア産でユーカリの一種ジャラがもてはやされていた。 
 
今は両方消えてしまった。 
2005年3月の、京都大学で行われた、高耐久樹種についての研究発表に勉強に行った事が有る。 
 
12年前か?もうそんなになるか? 
 
イペの腐朽例が、当時経過年数15年だった、みなとみらいのパシフィコ横浜前の桟橋にまだ腐朽が見られてないので、 
ボンゴシで、産地の耐久性のあてにならなさを身にしみておられた研究者の方が、 
探しだしたのが左写真・だった。 
 
今となっては、ボードウォークのあちこちに、腐朽例は出てきてはいる。 
 
この講習では、人工木材の例も発表された。 
 
爾来ウッドデッキの材の耐久性を実際のところどうなのか?見聞きしてきた。 
 
自分は、ハードウッドや人工木は、摩耗に強いから、ボードウォークや通路に使うのが、特性を生かすと思っていた。 
 
熱帯材は、植林できないし(大体生態自体が分からないし・・・この実例が、熱帯材をフィリピンから乱伐して、使用していて山林が極度に減った。現在、フィリピンは、極端に言ってしまえば樹木が伐採できない・・政情不安の危険なミンダナオ島だけは別だが) 
熱帯材、これをうまく使うより、自給率の落ちた国産材に耐久性を付与して、 
潤沢な資源の活用をすれば、環境問題にも、対応できる。 
 
そう感じる契機になったのだ。 
 
材木にたずさわって、自分で5代目になる。木材を現代にどう合わせるか?で研究してきた、 
イペ・ウリンレベルの耐久性を確保できる国産材の改変を、ずーっと追いかけてきた、 
 
腐朽のメカニズム、腐朽に関与する菌類、接合法、接合箇所の水分の除去薬、土中に立てる柱の保護法を分解して行ってきたが、やっと実績が出来てきた。 
 
使う場所によって、の選択もあるだろう、例えば、ボードウォークのようなとこ、あるいは、もっと自由なデザインで、耐久性が変わらず、届きやすい金額にはLBウッドを使っていただくという選択。 
 
見て、体験して、研究データを頂いた結果、30年かかったが、やっと分かりかけてきた。 
 
 
 
  

 

 
  2017. 10. 18. Wed
      雨しか降らない。
  
昨日は、現場が二つに分かれて出て行った。後発は7時集合で、規模が大きい工事で、ここのところずっと入っている。 
 
先発のU君とIさんの工事の方は、横須賀に。一日工事。 
こっちは、6時ちょっとすぎに出発。 
 
しかし、小雨は降っている。 
ホントにここの所、晴れた日を忘れる位雨が多い。 
 
やっきりこく。 
 
雨が降りつつ、気温も下がってくる天候。大きい工事の方は、高所作業なので落ちたら大変だから、 
(気を付けてな!)と言うのだが、もともと気の緩みはないやつらだから。 
 
U君は、この前まで(今も)風邪をひいてるのだが、動いているうちに、風邪が良くなってきたという。 
 
”大気が不安定”という言葉も、常套句になってきている。 
 
  

 

 
  2017. 10. 17. Tue
      昨日の説明不足に付けたし。
  
17年前、木材の件で、疑問があって、教えを乞うため、つくばの森林総研にお邪魔した時の、展示品。 
 
昨日触れたように、東京駅の基礎杭も松杭だったが、これはそばにあった丸ノ内ビルの基礎杭が展示されていて、理論的に説明されていた。 
 
(左、中写真)で、実際に掘り起こされた松杭(米松〜ダグラスファー)の丸太、それを製材した板、輪切りしたもの、があった。 
 
米松としては、コーストというごく普通の等級のものだが、この米松は今でも、家の梁に使われるように、強度・・せん断力、圧縮強度は強い方だ。 
 
地下水位以下のものの、腐朽は白太(シラタ・辺材)に多少見られたものの殆ど健全だったとある。 
 
これは、木材を水を張った池に貯木場として浮かせていることの意味と同じで、水中は殆ど酸素がなく、せいぜいバクテリアに食われる・・といっても微量・・・と同じ事の証明みたいなもので、原理は一緒。 
 
木簡が出土するする事があるが、地上で木簡が見つからないのも、同じ原理だ。 
 
水が有るとこで腐朽すると考えがちだが、水が多すぎた場合は、このメカニズムで分かるように腐朽しにくいのだ。 
 
(近年、丸太を貯木場から上げて、陸地に積み上げる事が多いので、腐朽が促進されて困っている材木屋の仲間の声も聞いた。) 
 
これが、松杭の地下水位以下での耐久性の実験みたいなものだ。70年かけたことになるが。 
 
右写真は、秋田杉と屋久杉という、スギの同種の切り株だが、えらく長い間かかって成長していたが、みると、同じ種になるけれど、同じ種に見えなかった。 
 
本土の北と、南の屋久島で独自に進化したからか? 
 
スウェーデンのレッドパインとロシアの北洋赤松・・・これも欧州赤松という、同種だが、目合いなどに大きい差が有る。 
 
永い間の気候によって大きな差が出ることを、図らずも、目でみて分かったという展示品だった。
  

 

 
  2017. 10. 16. Mon
      基礎杭としたものは、腐朽にとっては良い条件
  
自分は、15年前に以下の様に書いている。 
http://www.number21.jp/adiary/diary1.cgi?id=ohtaryo&action=view&year=2002&month=10&day=12&search=yes 
 
この事実に対して、以前はとバスツアーで立ち寄った、東京ステーションホテルに、 
同じ様なことが記事として展示されていた。(左写真) 
 
東京駅が改築された時も、このそばの、もうなくなった丸ノ内ビルと同じ方法での杭打ちでなかったか?と以前からうっすらおもっていたのだが。 
 
これに対する答えが示されていた。 
 
酸素の存在が耐久性を弱らせる・・・腐朽菌と言う生物には酸素は欠かせないと言う事を示しているわけだ。 
 
建築のデザインなどに、建築史的興味で・・・の作品と巷間言われるが、それを作った・施工法を選択した、まだ科学的な知見がそこまで進んでない時に、作った・発想した現場技術者もすごいと思う。 
 
 
 
  


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