mixi日記書き込みから,愛犬の栄養学 ..HD Sぱぱ
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| ビタミンB1(抗脚気性V)俗ににチアミンと呼ばれる。 ビタミンB1は糖質(炭水化物)の完全燃焼に必要で、之が欠けると幼犬の発育停止、食欲廃絶、消化液減少、抹消神経麻痺を引き起こす、神経ビタミンとも称し、神経機能の維持に供する。 VB1の作用を最大限発揮させるにはカルシウムの摂取も供なわなければ成らない。 VB1は熱に弱く水溶性で調理には不向きで、アルカリ性にも弱い(飼い主はアルカリ水が体に良いと間違った考えを持ちわざわざアルカリ水生成機にて生成して与える方が居られる、之も間違いで有る) 水道水中の塩素もVB1の40%をも分解する。 糖分が多いと(糖質をエネルギーに変換する際大量のVB1を消費する)VB1欠乏の恐れも有る、来れは体内で代謝される際VB1が多く消費される所以である。 生の魚肉、貝類、淡水魚等はVB1分解酵素アノイリナーゼを保持して居りVB1を破壊せしめる。 欠乏症は神経症状を主とし、全身の細胞特に脳と抹消神経の機能を著しく障害し稀に水頭症と診断される事も有る。 一日摂取量は体重1kg当たり成犬で22ug幼犬で44ugです。 食餌性欠乏症は加熱調理した肉などでチアミンが破壊された結果で有る。 甲状腺機能亢進症、妊娠、哺乳、発熱、運動過多、糖分過食に拠ってVB1需要は増大する。 慢性的下痢はVB1吸収を疎外し、肝疾患はVB1活性化を阻害する。 Sぱぱが食欲不振、痙攣、麻痺等の軽い症状の際アリナミン7に蜂蜜を混ぜ与えなさいと指導するはこのVB1欠乏症の初期対応で有る、何がしかの治療にてブドウ糖を点滴する際はビタミンB1添加を勧める所以でも有る。 病理学的、組織学的には脳の四丘体灰白質軟化巣、四丘体核スポンジ状、壊死が観られ末梢性多発性神経症を呈し之が水頭症の症状と間違われる所以と思える。 ビタミンB1欠乏に拠る皮膚病変は起こらないとされるが、鎮痛鎮痒作用が在り炎症性病巣ではB1の需要が増加して居り他のビタミン剤や皮膚治療剤と併用する。
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..2007/08/06(月) 20:45 No.7233 |
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