ビタミンE（抗不妊性Vトコフェロール）  
 
まずビタミンEは欠乏すると生殖障害を起こす事。  
 
雄では新生児や幼犬時精巣の発育が悪い（停留睾丸等）成犬は精子の形成が悪く奇形精子（尾がウエーブし直進が出来ず別の精子の進行を邪魔し雄側の不妊症の要因）更に奇形精子の受精により先天性奇形因子にもなり得るのでは。  
 
雌に置いては卵巣の発育（不妊症）が悪く妊娠後着床不全や胎児の成長が悪く早産、流産の要因に成り得る。  
 
VE欠乏の二次症状は骨格筋の萎縮や麻痺（筋肉細胞の酸素消費が増大）を起こす、VD過剰等肝油を与えすぎた場合遊離脂肪酸（腐敗した肝油に出来る）がVEを破壊し筋の萎縮を診る。  
 
VEの一日摂取量は成犬で体重１ｋｇ当たり１，１IU幼犬で１，２１IUである。  
手作り食中心の飼い犬はVE添加を必要とする、市販ドッグフードは大概に置いてVEは添加されて居る、がフード自体が古く酸化しした場合前述の遊離脂肪酸と成り欠乏症と成り得る。  
 
酸敗した脂肪や不飽和脂肪酸（リノレン酸等）を多く含む魚肉の長期投与はVE消費を増大させ欠乏症を引き起こす。  
長期に渡る下痢にて脂質の吸収不良にて腸管吸収が抑制され欠乏と成る。  
 
VEの最大の役割は酸化防止作用で特に不飽和脂肪酸の酸化抑制に深く関与し、組織中の脂肪過酸化物の備蓄を防ぐ事であり、発育不全や貧血慢性肝障害を防ぐ事で在る。  
肝障害に拠り皮膚炎皮膚疾患おも引き起こす要因にも成り得る。  
 
一応ビタミンの欠乏症、過剰症はhttp://www.tokyo-kasei.ac.jp/~ichimaru/newcurriculum/basicmedicine/datafiles2001/BMA12611771.htmを参考に。